【中央時評】今の国会では「国家改造」絶対にできない=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.19 14:40
セウォル号惨事を機にこれまで前だけを見て走ってきた韓国の姿勢を、総体的に振り返って反すうする省察の場をつくるべきだという雰囲気が社会的に広がっている。政府や公共機関、企業はもちろん個人さえも公正性を確保しようと努力するよりは量的な成長だけを追求した結果、そのような惨事が発生したと見ているためだ。しかし何より最も大きな原因は、企業と個人の貪欲さを監督・管理しなければならない政府と公共機関が自らの役割を果たすことができなかったところにあったといえるが、まさにこの点において「国家改造」の必要性が台頭している。
こうした必要に応じて朴槿恵(パク・クネ)大統領は、これまで積み重なってきたすべての積弊をえぐり取るとして、国家安全処の新設などを骨子とする政府組織改編案を国会に提出し、与党は代表演説を通じて大韓民国の大変革を成し遂げるために国会に国家改革特別委員会を設置しようと提案した。責任の所在の糾明が優先されるべきとの立場ではある野党も「国家改造」が必要だという点については認識を共にし、近くこの問題をめぐって国会レベルで激しい議論が展開されると予想される。