「ジョンヒョンさんの遺書、出口のない苦しさで自責を繰り返す…典型的なうつ病症状」

「ジョンヒョンさんの遺書、出口のない苦しさで自責を繰り返す…典型的なうつ病症状」

2017年12月20日09時27分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  アイドルグループSHINeeのジョンヒョンさんの遺書が同僚歌手のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて19日、公開された。専門家らは「典型的なうつ病患者の認知ミスが込められた遺書」と分析した。ややもするとうつ病患者の群発自殺を誘発する恐れがあるという指摘も出ている。

  延世(ヨンセ)だ儀区医大精神健康医学科のシン・ウィジン教授は「出口のない苦しさの中で一人でぐるぐる回る、典型的なうつ病患者の認知ミスが込められている」と話した。シン教授は「自らもう少し良い状態になることができず、自分を責める部分や考えを変えてみればどうかという話に『僕ができないのにどうしろということか』という反応を見せた部分から分かる」と説明した。遺書には「僕は中身から故障した」「僕は僕のせいで痛い」など自らを叱責する表現が繰り返して登場する。

  また、彼は遺書で「気づいてほしいと願っていたが、誰も気づかなかった」「何回も言ったじゃないか。ひょっとして聞き流していたんじゃないのか」など苦 痛を理解してもらわず苦しさを訴えた。幸せな子供研究所のソ・チョンソク所長は「遺書の内容から見ると、『その問題をなぜそんなに深く考えるのか』『他の人々もみな勝ち抜くのでないか』という風に聞いたのではないかと思う。そのような話がさらに傷つけるようになり、自らを責めさせる」と話した。

  ソ所長は「ファンたちには彼の死を哀悼する過程が必要だ。十分に悲しめるように待った方が良い」と話した。彼は「普段、憂鬱になって意欲がなくて人生から楽しみを見出せない場合でなければ、事件をきっかけに突然極端な選択をしたりはしない」と説明した。また、「ファンページなどには便りが伝えられた後、自殺予防ホットラインや気を付けようという話が載せられてきたという。このような成熟した姿勢は激励する必要がある」と付け加えた。

  似たような心の病に苦しんでいる人には遺書が危険な刺激になり得るというのが専門家らの指摘だ。シン教授は「もし遺書を見ながら『私の気持ちも同じだが…』と強く共感したなら、精神科専門医を訪ねて原因が何か診断を受ける必要がある」と助言した。

  薬物に対して拒否感が大きい社会の雰囲気もうつ病治療を難しくさせる障害と指摘される。中央自殺予防センター長兼亜洲(アジュ)大学病院教授のホン・チャンヒョンさんは「抗うつ剤は中毒や耐性ができる向精神性医薬品ではないにもかかわらず、韓国は薬を飲むことに拒否感が大きい。韓国の抗うつ剤の消費量は経済協力開発機構(OECD)平均の3分の1水準、チリの次に少ない」と話した。ホン教授は「うつ病治療に1ドル(約113円)を投資すれば、社会経済的費用4ドルを儲けることができるという研究結果もある。今回の事件で見るように、うつ病が自殺につながり得るということに警戒心を持って積極的に治療を受けなければならない」と話した。
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