【コラム】勝者の呪いに陥った韓国造船産業(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.30 10:44
次に、供給者間の合理的な競争体系の構築によって不公正な契約が発生しないよう努力しなければならない。プロジェクトを受注しようとする企業間の競争は避けられない。しかしこのような競争を利用して発注者が不公正な契約ができないように企業はプロジェクトの標準化、標準契約の制定などの公正な契約システム構築に共同で努力しなければならない。
それでも自救努力を全て企業だけに任せることはできない。企業の努力が持続するためには外部の適切な「ナッジ(nudge、注意喚起)」が必要だ。企業は自身の勝利のために前だけを見て走る競走馬と同じとみることができる。自分の目標のために競走をしているうちに自らのペースを失うことになる状況が発生することになる。したがって、このような状況をあらかじめ防いでペースを調節し、正しい方向に向かえるよう注意喚起して、決定の方向性を提示する「外部の助力者」が必要だ。