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【社説】北朝鮮がムスダン発射挑発、THAADの早期配備を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.13 17:03
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北朝鮮が昨日午前、中距離弾道ミサイル(IRBM)ムスダンを発射した。北朝鮮が平安北道バンヒョン地域で発射したミサイルは500キロ飛行して東海(トンヘ、日本名・日本海)に落ちた。北朝鮮は昨年ムスダンを8回発射し、7回失敗した。今回は射程距離が3000キロ以上のムスダンを500キロに減らして発射に成功した。ムスダンは韓国を支援する米軍が集中するグアムと沖縄に届くうえ、米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)の基盤になる。その意味は非常に大きい。しかも固体推進燃料を使用した改良型なら、さらに深刻だ。また、トランプ米政権に入って初めてだ。一昨日、トランプ大統領が安倍首相との首脳会談の後、「北朝鮮の核・ミサイル脅威は私にとって非常に優先順位が高い」というメッセージを出したが、その翌日に発射した。北朝鮮はトランプ政権に向けて挑戦状を送りつけたということだ。

軍当局によると、北朝鮮がムスダンを発射すると、空軍のグリーンパインレーダーと海軍のイージス艦が直ちに確認し、ミサイルの飛行軌跡を最初に追跡したという。休日にも徹底された軍の対応態勢は評価される。金寛鎮(キム・グァンジン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室長も米国が深夜であるにもかかわらず、フリン国家安全保障問題担当大統領補佐官と電話で対話し、北朝鮮のミサイル発射に対する抑止案を模索することにした。崔順実(チェ・スンシル)ゲートのため国政の空白が懸念される中、安保システムがまともに作動しているのは幸いだ。政界も一斉に北朝鮮のミサイル挑発を懸念する立場を表した。大統領候補の文在寅(ムン・ジェイン)前共に民主党代表はこの日、「北のミサイル発射は無謀であり極めて愚かだ」と強く非難した。安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事は「北は孤立を自ら招くだけ」とし「国連安保理決議案に対する明白な違反」と述べた。正しい政党の大統領候補の劉承ミン(ユ・スンミン)議員も「THAAD(高高度ミサイル防衛体系)を一日も早く配備するべきだ」と強調した。

 
ムスダンを発射したバンヒョン地域が北朝鮮の核施設から近いという点に留意する必要がある。専門家らは北朝鮮が今年中に核弾頭を実戦配備する可能性が高いと判断している。北朝鮮は核弾頭をノドンとムスダンにまず搭載する見込みだ。したがって今回の発射には、今後、核ミサイルで韓国、日本、グアムと沖縄の米軍基地に同時に脅威を与えるという布石がある。ICBM開発も加速するとみられる。核弾頭が大都市の上空で爆発すれば数十万から100万人の人命被害が発生する。与野党はもちろん、国際社会も北朝鮮の核挑発抑止と対策の準備に努力しなければいけない。

北朝鮮のムスダンは韓米軍が保有するパトリオットでは迎撃できない。慶尚北道星州(ソンジュ)地域に配備されるTHAAD体系だけが防御できる。したがって政界はTHAADをめぐる論争を中断し、速かに配備できる状況を作らなければいけない。北朝鮮に対しても警告する。北朝鮮が核を搭載したミサイルで自由な大韓民国に脅威を与えるのは、韓民族はもちろん人類社会に対する挑戦であり自滅行為に帰結する。もう北朝鮮は挑発を中断し、韓半島の非核化と平和のためのテーブルに出てくることを促す。

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