【コラム】米中首脳会談を眺める韓国人の視点

【コラム】米中首脳会談を眺める韓国人の視点

2011年01月17日16時21分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  米中首脳会談を見守る韓国人の心は不安だ。当事者だった私たちが知らない間に、列強の首脳が韓半島の運命を勝手に料理した桂・タフト密約やヤルタ密約など帝国主義時代の悪夢は、今でも国際政治の大きなヤマ場で漠然とした不安感を抱かせるからだ。しかし世の中は何度も変わったし、私たちの地位も大きく変わった。

  国の地理的な位置は国家の安全と発展の限界を決めるという地政学的な理論は、長い間、定説として受け止められてきた。しかし空間的な概念である地理的位置は変わらないとしても、時間的次元で見た人類社会は絶えず変化を繰り返している。特に科学技術と市場の画期的な発展は、地政学的な常数よりも文化的・経済的な変数が歴史の進展の最も重要な原動力として作用していることを認めざるを得ない。その結果として国際化された地球村時代の隣国は、もはや伝統的な地理的区域だけで限定することはできなくなった。

  半世紀にかけた欧州共同体の持続的な膨張と成長は、国際社会で伝統的な地政学的限界を越えた新しい隣国実現の可能性を立証した。こうした中、21世紀はアジアの世紀という見解も、大きな無理なく広く国際社会で受け入れられている。その中心には中国があり、米国とともに新しいG2時代が開かれているという判断も広まっている。

  アジア・太平洋地域で米国と中国のG2時代が来るということは、私たち韓国人には歴史の当然の純理として受け止められるかもしれない。国境を合わせて数千年を隣国として過ごしてきた中国と、20世紀の難しい世界史の峠で私たちに決定的な支援を与えてきた米国の2国が超強大国という事実について、韓国人にあえて説明する必要はない。ただ望みがあるとすれば、米中G2関係が「2次冷戦」や「文明の衝突」ではなく「文明の融合」として、アジアと地球村の平和と繁栄に向けた基礎になってほしいということだ。数日前にブレジンスキー教授が指摘したように、中国の長期目標と戦略に対する不確実性から米国と中国の間の不信と疑問が生じているが、相互依存の必要性がより一層はっきりと感じられる今日の地球村で、両国は歴史が与えた役割を忠実に遂行するためにパートナー関係を具体的に発展させることを、今回の首脳会談を通して明言しなければならないだろう。

  20世紀を米国と欧州のパートナー関係が主導したとすれば、21世紀には米国とアジアのパートナー関係が、特に米国と中国の協力関係が核心になる可能性がある。このため米国を象徴する鷲は、大西洋と太平洋という二つの翼があってこそ飛翔し続ける可能性があることを、米国の指導者と国民はしっかりと認識しなければならない。一方、中国は、最も近い隣国の北東アジアで韓日中3カ国間の特殊なパートナー関係を活性化するのに消極的だという印象を積極的に払拭する必要がある。

  実際、韓日中3カ国が共有している文化的伝統と経済的資産は、アジア地域共同体の発展で核心的な基礎になるほかはない。漢字を媒体にした儒教文化の伝統とデジタル時代の創意性を共有している北東アジアは、新しい地球村文化を先導できる位置にいる。ただ、19世紀の西欧帝国主義の膨張に対応する過程で、韓日中はそれぞれ異なる道をたどりながら主体性を守り、西洋文物や制度を創意的に活用しながら、国家発展の突破口を模索した歴史の共通点を理解してこそ、北東アジア地域共同体の建設は順調に進むだろう。特に1945年の第2次世界大戦の勝利を主導した米国が、冷戦時代を経て、日本および韓国とそれぞれ特殊な関係を発展させた経緯と結果も、歴史的な事実として理解し受け止めるのが望ましい。韓日中3カ国間の経済および文化的な融合が進展する時、米国と中国の間のパートナー関係も適切な軌道を見つけるだろう。

  米中首脳会談を控えて肯定的で楽観的な展望を簡単に許せない唯一の理由は、北朝鮮の存在とその体制が持つ特殊な性格だ。一言で北朝鮮問題は世界史の流れから抜け出して逆行する例外性であり、大事故を招きうる危険要素だ。米国と中国は自他が公認するアジア地域のG2超強大国として、その大型事故を予防する責任を免れない立場に立っている。アジアの、そして地球村の平和と発展へ向けた第一歩は米中首脳会談であり、韓半島が協力と融合を図る世界史に逆行する例外地帯として残ることがないように、強力なリーダーシップをともに行使することを宣言することだ。それこそが、米中の首脳会談を見守る不安な心情の中でも捨てられない私たちの期待である。

  李洪九(イ・ホング)元総理・中央日報顧問

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