北朝鮮の崔善姫（チェ・ソンヒ）外務省北米局長が２３日にロシアのサンクトペテルブルク大学で行われた大学院生を対象に開かれた非公開演説で「米国と対話している」と発言したと日本メディアが２４日に報道した。

日本メディアはこの日講演に参加した英国人学生らのインタビューを通じこのように伝えた。

報道によると崔局長は「米朝間の対話がないように見られるが実際にはある」と話し、北朝鮮が米国と水面下の対話を試みているという外交家の観測を確認した。

ただ崔局長は米朝間対話がどこでどのような形で行われていのかについては明らかにしなかった。

一方、この日の講演は記者会見・録音・写真撮影がすべて禁止されるなど徹底した統制の下で行われた。崔局長はこの日の講演で２０日から国際核非拡散会議で出した北朝鮮の立場をそのまま繰り返したとみられている。

一部ではモスクワから数百キロメートル離れたサンクトペテルブルクを訪れて演説したのは国際社会に北朝鮮の立場をさらに積極的に示して外交的孤立を解消しようとする試みだと解釈した。

国際核非拡散会議参加のためモスクワに滞在している崔局長はこれに先立ち２２日の記者会見で「米国の挑発を牽制するために力を育てている。米国の威嚇抑制のために核を開発していると主張した。