韓国、今年下半期の大卒採用市場は最悪の求職難
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.30 09:56
下半期の大卒公開採用市場が過去最悪の状況となっている。就職に失敗して大学に5~6年通う就職浪人生はあふれつづけているが、状況が厳しくなった企業は採用人数を減らしているためだ。サムスン電子は2008年の金融危機以降で初めて採用規模を減らす。これに対し就職浪人生は50万人に迫っている。全大学生定員153万人の3分の1に相当する規模だ。
各企業と就業情報会社などによると大企業の就職の門は大幅に狭くなっている。代表的企業のサムスンの業績悪化が呼んだ「サムスンショック」は雇用にも影響を与えている。
サムスン電子の下半期の大卒新入公開採用は昨年下半期に比べ500~1000人減る。金融危機以降も最大3500人水準を維持してきた公開採用規模を2500~3000人に減らすというのが会社の方針だ。スマートフォン市場が以前ほどではなく好況期のように大規模採用をする余力がなくなったためだ。証券業界では、一時10兆ウォンだったサムスン電子の四半期営業利益が第3四半期には4兆ウォン台にとどまるとの見通しが出ている。上半期に公開採用をしなかったサムスン生命、サムスンカード、サムスン証券など金融系列会社が100~200人ずつ大卒社員を採用するのがサムスン入社を望む就活生には希望だ。サムスン未来戦略室関係者は、「低価格の中国製スマートフォンの脅威だけでなく、アップルも大画面のスマートフォンを出し業況が厳しくなった。新規採用を最大規模にするのは厳しい」と説明した。