【コラム】情文化の韓国、軍文化の日本(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.25 12:34
しかしやはり韓日両国は違う。個人的に最も大きな違いを軍の歴史から求めたい。韓国にも内戦はあったが三国時代以降は規模が小さく、外部の侵略をさらに多く受けた。これに対し日本は12世紀から武士が社会を支配し、17世紀始めに江戸幕府が成立するまで大小の内戦が続いた。江戸時代も地域勢力間での競争が激しく、これは19世紀中盤に政治的混乱を引き起こすに至り、その後明治維新にも大きな影響を及ぼした。20世紀、日本は西洋の技術と工業を受け入れて発展し、第2次世界大戦の主役となってアジア全域に大きな被害を与えた。韓国はその代表的被害者だ。
興味深いのは1000年以上続いた日本特有の軍事文化の影響だ。いま日本に行けばきれいで秩序正しくサービスが親切な国という第一印象を受けることになる。ところがもう少し深く見てみると、その秩序と親切の根元は日本の長い間の軍事文化だということがわかる。軍が支配する文化価値観によれば外には常にすっきりとした完璧な姿を見せることで攻撃の対象にならなくなる。自分が引き受けたことは問題なくしっかりと遂行してこそ本人を守ることができる。軍の文化だ。コンビニのアルバイトから大企業のサラリーマンまでだれもがそうした価値観に従っているのだ。日本は第2次世界大戦敗戦後、経済を中心に発展してきたが、軍事文化は新たな社会的構図の中でそのまま生きているといえる。
それなら韓国はどうなのか。外部からの侵略は多く受けたが内部的には軍事文化が重要な役割をしなかった。代わりに比較的孤立した農業社会を中心に文化が発達したため共同体意識が強い。どこかで共同体に所属したがり、共同体の中で安定感を取り戻す。こうした人間関係を調整する核心が「情」だ。