【コラム】財閥と占い師、そして小説家=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.30 16:27
ただチェティ教授の言及ではなくても、今年のノーベル経済学賞共同受賞をめぐっては学界で意見が入り乱れている。ロンドン政経大学のジョン・ケイ教授は15日付フィナンシャルタイムズへの寄稿で、シラー氏とファーマ氏の理論をコペルニクスの地動説とプトレマイオスの天動説に例えて「この2人がノーベル物理学賞を共に受けたのと同じだ」と皮肉ったほどだ。
さあ、再びインターナショナルニューヨークタイムズの21日付コラムに戻ってみよう。小説家キム・ヨンハ氏の文のとおり、韓国の財閥は果たして呪術にハマっているのか。この前、中堅企業オーナーから興味深い話を聞いた。ある企業会長のニックネームが「未来を見るおばけ」だというものだ。彼は、ほかのお金持ちたちが、売りに出た日本のゴルフ場をもの欲しげに見ている時、日本円に投資して金融会社や国内屈指の製造企業らの持分も買い入れ転売しながら収益を出すおばけのような手腕を発揮するという。韓国内の主要グループはどうなのか。グループ職員の平均IQはそんなに高いほうではなく、それで天国に行けばアインシュタインから為替レートでも予測しろとの指示を受けるかも知れないはずだが、彼らの報告書は政府も参考によく目を通すような資料だ。