【社説】北核めぐる混乱、解決法は原則・柔軟・精巧
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.19 12:55
北朝鮮の核問題が転換期を迎えている。 米国は朝米接触を控えて北朝鮮に対するインセンティブ提案を準備中で、中国は平壌(ピョンヤン)に特使を派遣し、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長から「多者または2国間会談参加の意思がある」という回答を引き出した。 5月の2度目の核実験後から続けてきた強力な対北朝鮮制裁局面が薄れる雰囲気だ。 一方、新しく発足した日本民主党政権の岡田克也外相は北朝鮮の日本人拉致問題再調査と核・ミサイル実験凍結を朝日対話の前提条件と見なすと強硬な対北朝鮮立場を明らかにした。 また柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官は18日、「南北関係よりも核問題の解決が優先」と強調した。 米中の動きと韓日の立場がやや食い違う感じだ。 核問題をめぐる議論が混乱し、焦点が薄れる可能性も高まっている。
北朝鮮は米国女性記者の解放などを活用し、米国と韓国を相手に積極的な融和策を展開しながら局面の転換を図っている。 これに対し米政権は最近、北朝鮮の局面転換の試みに呼応する雰囲気を見せ始めている。 制裁だけでは北核問題の解決が難しいため対話を通して解決を図るということだ。 いわゆるツートラック(two track)戦略だ。