韓経:中国の低価格EVバスの「遊び場」になった韓国(2)

韓経:中国の低価格EVバスの「遊び場」になった韓国(2)

2019年05月24日11時14分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  ◆韓国EVバス市場を掌握した中国

  23日、自動車業界によると、昨年中国の中通自動車は韓国市場でEVバス30台を売った。現代自動車(54台)に次いで2番目だ。中国メーカーのBYDとHIGERもそれぞれ20台、12台のEVバスを販売した。中国ブランドは2016年でさえ、韓国にEVバスを1台も売ることができなかったが、この2年で状況が180度変わった。

  中国EVバスが躍進した理由は価格競争力にある。韓国EVバスより1億ウォン以上安いためだ。国産EVバス価格は4億~5億ウォン水準だが、中国産は3億ウォン前後だ。

  値段が安い中国産EVバスの“空襲”に韓国中小メーカーは直撃弾を受けた。エジソン・モータースのEVバス販売量は2017年52台から昨年15台に急減した。業界関係者は「中小企業のEVバスは価格競争力で勝負するべきだが、とんでもない価格を掲げて入ってくる中国EVバスの相手にならない」と説明した。

  北京自動車が中型の底床EVバス「グリーンタウン850」を前面に出して年内に韓国に進出する計画を打ち出しており、このような現象は加速する見通しだ。東風自動車も近く16人乗りの中型EVバスを韓国市場に投入する。自動車業界では中国の自動車会社が韓国電気乗用車市場も視野に入れている可能性が高いという観測が出ている。東風自動車は年内スポーツ用多目的車(SUV)を基盤とした電気自動車を韓国で販売すると発表した。北京自動車も韓国で開かれる展示会に相次いで電気乗用車を公開している。

  ◆EVバス補助金の半分を持っていった中国車

  中国EVバスの躍進には韓国政府の補助金制度も一役買ったという指摘がある。韓国政府はエコカーの普及を支援するためにEVバスを購入する会社に7600万~1億ウォンの補助金を支給している。ここに各地方自治体が最大1億5000万ウォンの補助金を別に出している。ソウルや仁川(インチョン)などは最大1億ウォン、大邱(テグ)は最大1億4000万ウォン、忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)は1億5000万ウォンを支給している。バス会社が低床バス(車体の床が低いバス)を購入すると9200万ウォンの補助金を追加で受けることができる。EVバスを購入する時、最大3億ウォン程の補助金支援を受けられるということだ。

  3億ウォン台序盤の中国産EVバスが補助金を受ければ販売価格が3000万~4000万ウォンまで大きく落ちる。国産EVバス(補助金を受ければ1億~1億5000万ウォン)はもちろん、ディーゼルバス(約1億2000万ウォン)や圧縮天然ガス(CNG)バス(補助金受ければ約1億ウォン)よりもはるかに安い。ある市内バス会社の関係者は「3000万ウォンでEVバスを購入できるのに誰が躊躇(ちゅうちょ)するだろうか」とし「バス会社が中国製品を最優先で検討している」と話した。専門家は補助金を一括的に支給する現行方式が誤っていると批判する。バッテリー容量や移動距離当たりのエネルギー消耗量などによって補助金の支給規模に差をつけるべきだが、実際はそうではない。業界関係者は「性能が顕著に落ちる低価格EVバスと高性能EVバスの補助金の差が2000万~3000万ウォンにしかならない」とし「販売価格の差が1億ウォン以上開いた状況では補助金の差が無意味になる」と皮肉った。

  補助金を適用した価格が従来の内燃機関およびCNGバスより低くならないようにしようという意見も提起される。イ・ホグン教授は「EVバスの補助金は国民の税金から出ている」とし「EVバス価格が3000万ウォン水準まで下がるほど補助金を支給するのは税金の無駄遣いだ。補助金の上限ラインを設定する必要がある」と提案した。

  批判世論が激しくなると政府は制度改善に入った。政府関係者は「EVバス補助金支給基準に対する業界の批判をよく承知していて、新しい基準を用意している」と話した。この関係者は「さらに厳格な基準を適用して補助金を支給する方向で検討している」と付け加えた。

韓経:中国の低価格EVバスの「遊び場」になった韓国(1)

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