<コラム>かき氷・あんパン・プデチゲ…近現代史が残した“贈り物”=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.19 17:11
平壌(ピョンヤン)冷麺のマニアは自分たちだけの儀式を行う。例えば“先酒後麺”の共通の情緒がそうだ。まずは蒸し肉、ビンデトック(チヂミ)、マンドゥ(ギョーザ)などをつまみに酒を飲み、その後に冷麺を食べる。食前に出てくる蕎麦湯に醤油を入れて飲む方法も、マニアの間で秘伝されている。
ところが、日本旅行でざるそば注文した時、意外な場面を見た。日本人も蕎麦湯に醤油を入れて飲むではないか。こういう飲み方の元祖がどこかは分からないが、植民地の時代に伝播したのではないかと考えさせられる。権力はずっと以前に撤収したが、その足跡は食や言語、服飾のような民衆の精神に残り、長く生命を維持する。
ベトナムに行けば「ビッ・テット」と呼ばれるフレンチステーキがある。卵を焼き、フレンチフライまで添えた、紛れもなくフランス式のステーキだ。フランスパンのバゲットがホーチミンの名物であることはよく知られている。