劇場国家・北朝鮮…「血の海」演劇は今こそ幕を下ろすべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.22 15:13
平壌(ピョンヤン)の権力核心部がざわついている。労働党委員長・金正恩(キム・ジョンウン)が粛清の刀を抜いたのだ。実勢部署である北朝鮮軍総政治局にも激しい荒波が襲っている。労働新聞幹部と平壌防御部隊高位要人もたった一日で没落した。核・ミサイル挑発ドライブに重点を置いた金正恩が内部取り締まりに目を向けたことで起きたのだ。尋常ではない雰囲気に幹部は息を詰めている。張成沢(チャン・ソンテク)の処刑から12月12日で満4年を迎えようという今、再び巻き起こった金正恩の粛清の嵐を診断する。
北朝鮮最高指導者の傾向と内心を垣間見ることのできる高級諜報は韓米情報当局の極秘事項(top secret)だ。幾重にも張り巡らされた防諜網を突き抜けて盗聴に成功するか対話内容を入手した場合、直ちに大統領に報告されるほどだ。金大中(キム・デジュン)政権時代、金正日(キム・ジョンウン)総書記と欧州に滞在していた夫人・高英姫(コ・ヨンヒ)との濃密な対話を現職国家情報院長がうっかり漏らして厳しい措置が取られた。当時、情報当局は高英姫の実子である金正哲(キム・ジョンチョル)・金正恩と金与正(キム・ヨジョン)に関する情報集めにも奔走していた。10代ではあるが潜在的な権力候補群にあるという理由からだ。