【コラム】韓国産業のマンネリズム危機(1)

【コラム】韓国産業のマンネリズム危機(1)

2015年11月23日09時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  韓国の科学技術水準と韓国製品の質に感心したりする。事実韓国人はますます精巧な製品をデザインし製造することによって世界市場で大人気を呼んでいる。筆者はその生産過程を直接2つの目で見てきた。

  だが、別の一方では懸念も禁じ得ない。新しい産業の開拓を妨げる根深いマンネリズムのためだ。このまま放っておけばこれまで韓国が成し遂げてきた驚くべき技術発展を深刻に阻害するかもしれない。

  ここで言うマンネリズムは、ルネッサンス時代の高尚な芸術ジャンルではない。与えられた特定ジャンルに埋没したままスタイルだけ変えようとする習性を示す。希望に満ちた未来産業に向けた遠大なビジョンよりも既存製品のディテールな面に執着する傾向という話だ。こうなると近視眼的で深刻な文化的停滞につながるかもしれない。特定製品の細部的な面に過度に執着し、その製品が持つもっと大きな社会経済的意味を無視すればそうなるという話だ。

  産業デザイン分野に現れる新しい形態のマンネリズムはスマートフォンで簡単に探すことができる。このところ韓国の多くのエンジニアが新機能が添加されたスマートフォンを作るために1日中研究に没頭する。しかしいくつの小さな機能が添加されるだけで新分野の開拓につながりはしない。

  たとえば市中では液晶画面が曲がったりユーザーの手や目の動きにより反応する光学センサーを搭載したスマートフォンが発売された。自動車の場合NVS(騒音、振動、堅固性)分析技法を通じドライバーの乗り心地が良くなり、エンジンの効率性が高まり車のシャーシも衝突時の衝撃を大きく減らす。

  便利性向上に焦点を合わせたこうしたすべての努力を十分に認める。しかしこうした種類の革新は携帯電話でも自動車にしてもすべての製品が永遠に生産されるだろうという前提の下でなされる細部的変形にすぎない。

  かつて韓国には自動車や携帯電話がなかった。それならば未来のある時点で韓国で自動車やスマートフォンがこれ以上使われなくなる可能性も否定しがたい。それだけではなく既存のスマートフォンや自動車技術を利用した全く異なる製品とサービスが生まれることもある。生態学的や文化的にさらに健全で収益性の高い製品という話だ。

  韓国は繊維産業を踏み台として自動車産業に参入した。繊維産業がいつまでも韓国の主要産業として残るだろうという考えはしなかった。このように韓国の経済的成功は近づく未来を速やかに見通していち早く新しい産業への参入を準備する能力のおかげだった。これまでこうした能力は大きな成功をもたらしてきた。

【コラム】韓国産業のマンネリズム危機(2)
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