韓国国民69%「理念・地域・世代よりも貧富の葛藤さらに深刻」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.07.28 15:21
A氏(35)は大企業の社員になって9年目だ。適時に就職し入社3年で結婚して2人の娘をもうけた。妻も大企業に勤めており所得は少なくないが最近、副業を始めた。「4000万ウォン(約424万円)の融資を受けて2億ウォンのマンションをチョンセ(高額な保証金方式による賃貸)で住んでいるが、再契約するには数千万ウォン引き上げなければならないでしょう。子供たちの教育費もますますかかるし…」。
家庭の事情で融資を受けて大学に通った彼は、就職もできない後輩を見ると、このぐらいでも暮らし向きはましだとも思う。その間に学資金も返し家庭ももうけたのだ。それでも暮らし向きの良い友人がうらやましいのは仕方がない。「親が援助してくれた友人は月給が少なくても余裕があります。親が家を用意した友人になるほど格差が広がるはずで、息が詰まりそうです」。