【コラム】5分と20分の間…戦争に対する韓米の間隙
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.24 11:06
「私は地下室付きの家がある男だ」。
先日の会合でだれかが自慢げに投げた一言に座がざわつき始めた。家ではなく地下室の話にだれもが聞き耳を立てた。「あの家の家族は核戦争が起きても生き残れるだろう」と言いながらみんなでうらやましがった。問題の地下室には1カ月ほど堪えられるミネラルウォーターと食料、さらに退屈しのぎの漫画本まで数百冊備えているという話に全員が口をぽかんと開けてしまった。それほどの準備性ならばもしかすると生存を夢見ることもできるだろうと思った。
私はと言えば最近必須アイテムに挙げられる避難袋すら買う考えが特にない人だ。運良くそれを背負って地下駐車場や地下鉄の駅にでも避難するとしよう。無秩序が幅を利かす渦中でややもすると腕力を振り回す者に死ぬほど殴られて奪われる公算が大きそうだからだ。爆弾も爆弾だが戦争の中の暴力も避けなければ生き残れないのではないか。専用避難スペースであるその男性の地下室がさらに欲しくなった理由だ。