韓国の子宮摘出、OECD2倍以上…診療報酬が高いから?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.13 16:11
病院の立場でも子宮筋腫患者に子宮摘出術をする方が、筋腫だけを取り出す手術よりも利益となる。国民健康保険公団が病院に支給する子宮摘出術の診療報酬は38万390ウォン(約3万2000円)で、筋腫だけを摘出する手術(23万2510ウォン)より高い。さらに子宮4-5センチの深さに筋腫が3個ある場合、筋腫だけを摘出するのにかかる時間は子宮摘出手術時間(平均1時間30分)の2、3倍もかかる。手術中に出血が多く、手術後に筋腫が再発する例が少なくないというのも、医者が子宮を生かす筋腫手術を避ける理由だ。
盆唐ソウル大病院産婦人科のソ・チャンソク教授は「来月から子宮疾患に対する包括酬価制(DRG)が施行されれば、手術時間が短い子宮摘出がさらに増える可能性がある」と懸念を表した。包括酬価制は医療サービスとは関係なく、疾患によってあらかじめ定められた診療費を支給する制度。同じ病気なら病院の立場で治療しやすい方法を選択できるということだ。