【グローバルアイ】人種差別暴力に鈍感になった英国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.24 10:56
英国南部の都市ブライトンの夜道で今月15日、韓国留学生のキムさんが白人に酒瓶で頭を殴られて歯を折るけがをした。防犯カメラもない路上で起きた人種差別犯罪は当時の状況を収めた動画がフェイスブックに公開されて明るみになった。映像を見て、体格の大きなキムさんがなぜ反撃しなかったのか気になったが、彼との電話インタビューでその悩みを聞くことができた。キムさんは「力で制圧することもできたが、双方暴行沙汰になれば外国人の私だけが追放されかねなかったので我慢した」と語った。ブレグジット(英国のEU離脱)以降、外国人が流入を歓迎しない英国の雰囲気で損だけ被ることを懸念したのだ。
キムさんは誰かが携帯電話で撮影しているということを知って対応しなかったとも言った。該当の動画は近くのパブの前にいた30~40代英国人が撮影したものだ。衝撃的だったのはパブの前の成人英国人が彼らの衝突を止めないばかりか、むしろ一対一のけんかをあおっていた点だ。キムさんによると、10代の白人がキムさんに食って掛かる間、パブの前にいた男性たちは「やれやれ」とはやしながらこれを楽しむかのように携帯電話で撮影を始めた。暴行犯が酒瓶でキムさんの顔を攻撃した後に「とても深刻だ」と言って一部の動画をキムさんに送ったという。