科学分野ノーベル賞受賞、背後には企業らの「隠れた努力」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.08 11:24
今年のノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長は2002年、ニュートリノの観測でノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東京大特別栄誉教授の弟子として話題を集めた。日本のメディアは梶田氏の受賞のニュースが伝えられるとすぐに「浜松ホトニクス」という社員数4000人余りの中堅企業に最初に注目した。師弟の間柄である2人の科学者がノーベル賞受賞の栄誉に授かった背後には、50年の伝統を持つこの会社の「職人精神」が一役買ったと分析した。
◆ニュートリノ天文時代を切り開いた日本企業
「ニュートリノ天文学」時代を切り開いた2人の科学者の研究が始まったのは1979年にさかのぼる。当時この会社の晝馬(ひるま)輝夫社長は、小柴教授の要請で学校研究室を訪れた。小柴教授は幽霊粒子と言われていたニュートリノの存在の可能性を明らかにする陽子崩壊を観測できる手段を探していた。