崩れたノキアが韓国に送ってきた「メッセージ」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.14 11:18
苦労の種だったノキアもモノのインターネット(IoT)やモバイルネットワーク事業を再整備しながら変身を試みている。携帯電話で実現した「神話」は消えたが、昨年まで赤字だった実績は今年に入ってから黒字に戻り株価も上昇の勢いだ。実物経済の状況も見かけとは違うというのがフィンランド内部の見方だ。むしろフィンランド経済の一翼を担ったノキアの没落後、この程度ならファインプレーだったいう評価が出てくる。フィンランドの代表的なICT企業に挙げられるイクソノックスのサミー・ファイホーネン首席副社長は「これまでノキアの影に隠れていた人材が独立しながらベンチャー生態系が活発になっている」として「2年ほど後にフィンランド経済は再び正常軌道に上がることを確信している」と強調した。
こうした背景には、フィンランド政府が役割を果たした。フィンランド政府は「100の小さなノキアを作ろう」というスローガンを掲げて、規制を大胆に取りはらうと同時に、直接ベンチャーキャピタルを作った。海外投資家を引き込むために昨年は法人税を24.5%からEU最低水準の20%に引き下げるなどの努力も併行した。最近、韓国記者団と会ったレニタ・トイヴァッカ(Lenita Toivakka)フィンランド欧州・貿易相は「最近新しい成長動力として再生可能エネルギーと清浄技術を押しており、輸出をさらに積極的に支援するために『チームフィンランド』というプログラムも作った」と説明した。