プロサッカー選手キム某氏は2006年、軍隊には行かないと決意した。2年間の服務期間、運動を中断すれば緩んだ筋肉により事実上、選手生活を終えたも同然となってしまうからだ。周辺の同僚は“肩脱臼法”を勧めた。
サッカーをするのに大きく支障のない左手で10キロ程度の鉄アレイを持ち、肩が抜けるほどに下に向かって肩を落とす方法だった。京畿道坡州(キョンギド・パジュ)に肩がちょっとはずれただけでも手術をし、診断書を簡単に発給してくれる整形外科医がいるという言葉も添えた。キム氏は2~3カ月間、肩の脱臼を試みた後、手術を受けて兵務庁で4級判定を受けた。