<Mr.ミリタリー>現代戦はドローン戦争…韓国も米中競争に挑戦(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.19 13:01
米国がドローンを活用した攻撃を拡大しているのは便宜性のためだ。ドローンは有人戦闘機に比べて価格が1/10倍以下と安く、墜落しても操縦士の被害がない。プレデター(MQ-1、翼幅14.8メートル)とリーパー(MQ-9、翼幅20メートル)の人気が高かった理由だ。米軍のドローンのうち脚光を浴びるのはリーパーのほか、最もサイズが大きいグローバルホーク(RQ-4A・B、翼幅40メートル)だ。一度飛行すると32-40時間ほど偵察し、高度18キロから人の顔を区分できる。米国は北核事態に対応して沖縄に5機を前進配備している。有事の際は韓半島に投入されて平壌(ピョンヤン)まで北朝鮮地域を隅々までのぞく。韓国軍も今年から4機を導入する。さらに戦術的なドローンは米陸軍が使用するハンター(MQ-5)とシャドー(RQ-7)で、軍団・旅団級の偵察用だ。丘の向こうの敵の位置を把握し、正確な攻撃と作戦に役に立つ。大隊と中隊は手で飛ばすことができるドローンも使う。防衛産業業者の関係者は「特殊作戦時は毒針を撃つことができる小さな昆虫形のドローンも出てくるだろう」と述べた。米空軍もF-35戦闘機が数機の無人爆撃機を指揮し、空母用無人戦闘機(X-47)で蜂の群れ作戦を準備中だ。アパッチ攻撃ヘリコプターもリーパーを指揮して共同で作戦をする。米軍は28種類のドローンを使用している。
やはり挑戦者は中国だ。中国軍はドローンを1300機ほど保有している。2013年に5億7000万ドルを投入したのに続き、毎年15%ずつ増額し、2022年には20億ドル水準に増やす見込みだ。中国は米国のプレデターと似たウィンルンを開発した。また、グローバルホークをまねたサンロン(翼幅25メートル)を開発中だ。ステルス無人戦闘機のリジェンも試験中だ。質は低いが価格が安く、米国の友邦サウジアラビアとも輸出契約を結んだ。軍事用ドローン開拓国のイスラエルは26種類を開発した。
韓国軍もドローン使用を拡大している。2013年4月の北朝鮮開城(ケソン)工業団地閉鎖で撤収する当時、軍当局は無人偵察機で北朝鮮軍の動きを見ていた。北朝鮮が韓国国民を拘束すれば直ちに兵力を投入して救出するためだった。国防部は国防改革の一環として師団と軍団の作戦範囲が3、4倍に拡大すれば、ドローンへの依存なしに偵察と作戦は不可能という考えだ。すでに軍団にはイスラエル製のヘロンが導入されている。師団と大隊でもドローンが使われる。大韓航空は米国のプレデターやリーパーに該当する中高度用無人偵察機の開発を終えた。ここにミサイルを搭載すれば斬首作戦も遂行できる。次期軍団級無人偵察機を韓国航空産業(KAI)が開発中で、ステルス無人打撃機も研究している。この無人打撃機は目標の上空に滞空し、指示が出れば北朝鮮の弾道ミサイル発射台や長射程砲陣地を打撃する。防衛産業の関係者は「韓国の軍事用ドローン技術は中国と似ているが、機体材料とIT、通信、バッテリー技術で上回る」とし「今後、垂直離着陸とサイレント(無騒音)ドローンなどへの発展の可能性が高い」と話した。しかし北朝鮮は依然として初歩的水準にとどまっている。
<Mr.ミリタリー>現代戦はドローン戦争…韓国も米中競争に挑戦(1)