変わる韓国伝統名節の風景、「帰省の代わりに…」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.15 14:50
「秋夕(チュソク、中秋)前日の月夜に床に座り/来た家族が集まって松餅(ソンピョン)をこしらえる時/その中に青い枝豆を丸めて入れたら/広々と月の光はさらに明るくて/後ろの山で鹿たちが気分良く鳴いたよ」
未堂ソ・ジョンジュ(1915~2000)の詩「秋夕の前日の月夜に松餅こしらえる時」の一節だ。未堂が描写するように、秋夕には一家親戚が集まり松餅を作って互いに近況を尋ねるのが当たり前の姿だった。いくら車が渋滞して仕事が多くても関係なかった。しかしこうした姿は今後、文学作品の中からでも探してみることになるかもしれない。「秋夕=家族が全員集まる大名節」という公式が崩れているためだ。