「新経営」首唱者の福田氏「サムスン、新経営忘れろ」

「新経営」首唱者の福田氏「サムスン、新経営忘れろ」

2015年06月12日09時25分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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福田民郎元サムスン電子情報通信部門デザイン顧問
  「サムスンは今まで成功した記憶をすべて忘れなければいけない。いま必要なのはリセット(Reset)だ」

  李健熙(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長の1993年の新経営宣言につながった、いわゆる「福田報告書」を出した主人公、福田民郎元サムスン電子情報通信部門デザイン顧問(現京都工芸繊維大学名誉教授)が「新経営宣言は忘れるべき」と助言した。「サムスンが100年企業になるために努力するべき点」を尋ねる質問に対する返答だ。

  福田氏は11日、サムスン社内メディア「メディアサムスン」のインタビューで、福田報告書はもう有効でないと語った。福田氏は「1993年当時は社員も少なく、企業の規模も大きくないため、革新が相対的に容易だったが、今は規模が大きくなり、はるかに難しい」とし「サムスンはもう世界トップ企業であり、目標にするところがない。先駆者として新しい道を開拓しなければいけない難しい環境」と述べた。続いて「未来に何を、どうすればよいのか、サムスン全体が悩むべき時期」とし「いま準備すれば5年後に答えが出てくるが、何もしなければ10年後のサムスンの未来はない」と強調した。

  福田氏は主力業種・製品を変えている米国のゼネラルエレクトリック(GE)、パナソニック、ソニーなどを例に挙げた。福田氏は「サムスンもそのような決断をするべき」とし「世界的にビジネスはグループのシナジーは出す方向に進んでいて、単一業種の企業では大きなことをするのは難しい」と診断した。

  福田氏は1993年、当時のサムスンの問題点と改善方向を示した「福田報告書」を李会長に提出し、李会長はこれを基づき同年6月7日に「妻と子供を除いてすべて変えるべき」という言葉で代弁される新経営宣言をした。

  福田氏は「一部の職員は『1、2カ月間はソウルに行かない方がいい。行けば石をぶつけられるかもしれない』と冗談を言っていた」と当時のことを振り返った。福田氏は「当時、李会長が私の報告書を読んで『こんなことがあったのか』と言いながら激怒したと聞いた」とし「独フランクフルトに到着するやいなや役員を呼び、そこで大変な会議が始まったという話を聞いた」と話した。

  福田氏は李会長について「静かで、抑揚なく、一定のトーンでゆっくりと話すが、質問は非常に鋭かった」とし「韓国デザインレベルのような一般的な質問はもちろん、CADのような特定技術に関する質問、『デザイナーに何が最も重要か』など本質的な質問まであり、冷や汗が出るほどだった。そのような形の質問をする経営者は初めてだった」と伝えた。
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