【時視各角】「セウォル号、本当の殺人犯は別にいる」(1)

【時視各角】「セウォル号、本当の殺人犯は別にいる」(1)

2014年04月28日11時07分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  先週末、大型船舶の船長を務めた後に船主となった2人に話を聞いた。旅客船「セウォル号」の惨事にあまりにもあきれ、原因が気になったからだ。沈痛な表情の2人の言葉は同じだった。

  --事故の原因は何だと思うか。

  「船を知っている人は沈没の映像に込められた秘密をみんな知っている。まず、船はたいてい底が海底につく形で沈むものだ。セウォル号は転覆して沈没した。船の上部がもっと重かったということだ。2つ目、最もぞっとするのは船首の部分が2日間、水の上に浮いていた場面だ。一般人はエアポケットだとみて希望を抱いたが、真実は全く逆だ。そこには生命水と呼ばれるバラスト水が入っていなければいけないところだ。そこに空気があったので浮いた。バラスト水があまりにも少ないため、復原力を失ったという証拠だ」

  --こうした危険は外部で分かるのか。

  「すべての船舶は船首と船尾に満載喫水線が表示されている。貨物の過剰積載でこれが水中に浸れば出港禁止となる。事故が発生すれば、故意的な犯罪と見なされ、保険金も受けられない。もともと貨物とバラスト水は1等航海士が引き受ける。船長が出港前に必ずチェックするのがGM(重心位置とメタセンター間との距離:貨物量とバラスト水により変わる)だ。これが基準より小さければ出港を拒否し、船主もそれを受け入れるのが海の法則だ。ただ、船長と1等航海士が組んで貨物の超過量の分だけバラスト水を少なく入れれば、満載喫水線は水上に出てくる。こうした手法でGMが崩れたまま海に出ていくのは死の航海と変わらない」

  --25歳の3等航海士と操舵手の急変針が原因に挙げられているが。

  「船の関係者の目でみると、彼らに大きな罪はない。変針が主犯ではない。復原力を失えば氷上で自動車を走らせるのと同じだ。セウォル号は群山(クンサン)沖から傾いたという証言がある。晩のシャワー、朝食の準備などで、船の下の飲料水が減ったからだろう。運航の過程で船の下の燃料も消耗した。もともと不足していたバラスト水がさらに減ったということだ」

  --貨物の固縛が十分でなかったというが。

  「最初に傾いた時は貨物が傾き、危険を増幅させただろう。しかし45度以上傾いた後は常識とは状況が異なる。むしろ綱がほどけて重いコンテナが海に滑り落ちたのは幸いだ。鎖で固縛されていれば、あっという間にひっくり返り、174人が脱出する機会さえなかっただろう」

【時視各角】「セウォル号、本当の殺人犯は別にいる」(2)

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