【コラム】習近平はなぜ「1人体制」構築に向かうのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.12 16:53
胡鞍鋼・清華大教授は中国には現在7人の大統領がいると言う。7人の中国共産党政治局常務委員が集団指導体制を構築し、一つになって中国を統治する姿を話しているのだ。集団で政策を決め、集団で分業するシステムであり、米国の1人大統領制より民主的で効率的だというのが彼の主張だ。昨年7月にはこうした考えを整理し、『中国集体領導体制』という本を出した。しかし彼の本がゴミ箱行きとなる運命を迎えた。なぜか。習近平国家主席が集団指導という寡頭体制の枠から抜け出し、急速に「1人体制」を固めているからだ。
習近平の第1人者的な動きが注目され始めたのは昨年末からだ。2カ月前に中国を訪問したキャメロン英首相は当初、李克強首相との夕食会が予定されていたが、その日程が突然、習近平主宰の宴会に変わった。また習近平は慣例なら首相が主宰すべき中央経済工作会議でも自ら会議を率いるほか、重要談話まで発表した。また新疆工作協調領導小組組長の兪正声政協主席はさておき、自分が新疆問題に対する戦略的調整に言及し、越権でないかという観測を呼んだ。昨年11月の中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議で設立が決定した「全面改革深化指導小組」と「国家安全委員会」はともに習近平が率いることになった。