【コラム】説得がない社会=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.17 11:10
ソウル銅雀区汝矣大方路(トンジャクク・テバンロ)16キル。ボラメ公園正門横に曲がりくねりながら伸びたこの道の周辺は学校とアパートだけなので平常時は静まり返っているという表現がしっくりくるほどの静かさだ。ところが最近はこの道が騒々しく落ち着かない。大声が行き交い、拡声器を動員したデモまで登場した。「Xバンドレーダー」のせいだ。
この道沿いに位置した気象庁がこっそりとXバンドレーダーを庁内に設置しようとしているというニュースが広まり住民が反発している。米国企業が製作したXバンドレーダーは高度1キロ以下に対する気象情報を精密に分析するための装置で、低い高度で突発的に発生する気象異変観測に効果的だ。最近相次ぐ誤報で世論の袋叩きに遭った気象庁が導入を急いでいるのはこのためだ。だが、地域住民はこのレーダーが高高度ミサイル防衛(THAAD)体系と同じ周波数帯域(8~12GHz)が使われているとし、電磁波に対する安全性が検証されるべきだと主張している。