駐中大使に国防長官出身の金章洙…韓中軍事協力「密着」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.16 08:48
金内定者は学生時代にはぬかを炒めて弁当にするほど貧しい家で育ち、光州(クァンジュ)第一高校卒業後に陸軍士官学校(第27期)に入った。韓米連合軍司令部の副司令官などを経て四つ星(隊長格)の合同参謀本部議長を最後に2006年11月、転役した。除隊後すぐに国防部長官に抜てきされた彼は、当時盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に随行して平壌(ピョンヤン)に行った際に金正日(キム・ジョンイル)総書記と握手して腰を下げず「剛直大将」というニックネームがついた。金内定者は「私の後ろに60万人余りの将兵がいるという思いで、腰を下げることができなかった」と当時を回顧した。国防専門家として外交分野の経験が不足しているとの評価もあるが、中国は金内定者を歓迎する雰囲気だ。朴大統領との「ホットライン」を稼動できる人物だと感じているためだ。
中国は過去「職業外交官が駐中韓国大使として来るのは適切ではない」と韓国側に何度か不満を表わしたことがある。重量感のある政務型人事を望むという趣旨だった。実際、第2代駐中大使(1993~95年)を歴任した黄秉泰(ファン・ビョンテ)元大使は最も成功的な「実力者大使」として挙げられている。黄元大使は経済官僚出身で、13・15代国会議員を過ごした金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の最側近だった。江沢民当時、中国の国家主席が黄元大使を「永遠の駐中大使」と称するほど中国指導部と特別なネットワークを結んだ。李明博(イ・ミョンバク)元大統領が2009年に柳佑益(リュ・ウイク)大統領室長を駐中大使に任命した時も中国は歓待した。
政府は今回の上半期の公館トップ人事で魏聖洛(ウィ・ソンラク)駐ロシア大使も交代する予定という。金内定者はアグレマン(駐在国同意)手順を踏んだ後に公式任命される。
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