韓国前野党代表、タリバンに信任状を与えようと提案?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.17 10:47
野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が2007年、セムムル教会信者拉致事件当時にテロ団体のタリバンに政府の信任状を提示しようと述べたと、宋旻淳(ソン・ミンスン)元外交通商部長官が回顧録で主張した。
宋元長官は回顧録『氷河は動く』で、「2007年8月初め、タリバンの組織が人質解放交渉をするには韓国政府の信任状を携帯した代表を送れと要求した」とし「私は人質を救うにはいかなることもするべきだが、拉致テロ団体に政府の信任状を提示するのは国家が決して越えてはいけないラインだと判断した」と書いた。続いて「私が知る限り、どの国もテロ団体に彼らを交渉の対象として認める信任状を書いた事例はなかった」とし「しかし安保政策調整会議で金万福(キム・マンボク)国家情報院長と李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官は人を救うために信任状でも書いて送ろうと主張し、文在寅大統領秘書室長と白鍾天(ペク・ジョンチョン)安保室長も賛成した」と付け加えた。2007年7月当時、アフガニスタンでボランティア兼布教活動にしていた韓国人23人がタリバンテロ組織に拉致され、国内に大きな衝撃を与えた。