<駐韓米大使襲撃>「車を待つ3、4分間、本当に長かった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.13 15:51
リッパート駐韓米大使(42)が10日晩、韓国政府・与党および学界の関係者を夕食会に招待し、韓米貿易懸案などについて話し合った。セブランス病院から退院した当日だ。夕食会は訪韓中だったカトラー米通商代表部(USTR)次席代表代行を歓迎するために準備され、襲撃事件の前に約束されていた。夕食会に招待されたのは青瓦台(チョンワデ、大統領府)の朱鉄基(チュ・チョルギ)外交安保首席秘書官および安鍾範(アン・ジョンボム)経済首席秘書官、外交部の趙兌烈(チョ・テヨル)第2次官、セヌリ党の金宗フン(キム・ジョンフン)議員、朴振(パク・ジン)元国会外交統一委員長(現韓国外国語大客員教授)、咸在鳳(ハム・ジェボン)峨山政策研究院長などだ。
出席者が襲撃事件当時の状況を尋ねると、リッパート大使は「別の方を見ていたが、後方で気配を感じた。誰かが駆け寄ってくるのを感じた瞬間、本能的に腕を上げて防いだ」と説明したという。また「攻撃の後、2次的にどんなことが発生するのか誰も分からない状況で、すぐに席を外した方がよいと判断したが、アフガニスタンで学んだ通りに行動した」と述べた。リッパート大使はネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)所属で、アフガニスタンで勤務した経験がある。
リッパート大使は「頚動脈の方をけがすればどうしようと心配したが、首の方には傷がなかった。それまで確認してから行事場所を出た」と振り返った。続いて「行事場所が大使館と近かったので車がすぐ前には来ていなかった。誰かがパトカーを呼んでくれるまで3、4分ほど待ったが、流れる血を手で押さえて立っていたその時間が本当に長く感じられた」と語った。金宗フン議員は「リッパート大使は犯人に関する話はほとんどしなかった。北に何度か行ってきた人物という程度だけ知っていた」と伝えた。リッパート大使は5日、事件後に受けた2時間ほどの警察の調査では、キム・キジョン容疑者について「法に基づいて処罰してほしい」と述べたと、捜査本部の関係者が明らかにした。