衛星・ミサイル・ロケット…国の利害関係で変わる用語
◆「数年以内に実用衛星発射」=在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関誌の朝鮮新報は、「2番目となる今回の平和的衛星発射は朝鮮の強盛大国建設を力強く推進する歴史的景気」と主張し、「今後国の経済発展に必須的な実用衛星を打ち上げる計画を準備している」と報道した。
言葉にはその人の考えと主張が溶け込んでいる。5日午前に北朝鮮が舞水端里(ムスダンリ)から発射した物体をめぐり、国ごと、指導者ごとに用語が異なった。北朝鮮は「人工地球衛星」と主張しているが、米国と英国は「ミサイル」という用語を使った。これに対しロシアは「人工衛星を搭載したロケット」とした。ミサイルという用語の中には北朝鮮に対する制裁を念頭に置いた立場も込められている。国内では「長距離ロケット」という用語で整理されている。