【コラム】アルファ碁時代の雇用革命、韓国の職業の未来
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.24 14:35
もう3年過ぎてしまったが、今も鮮明に残るアルファ碁の衝撃。2016年3月、李世ドル(イ・セドル)九段に対する囲碁人工知能(AI)アルファ碁の圧勝は企業マーケティングの歴史に残る成功事例として記録されるだろう。全世界に生中継されたこのイベントのおかげでGoogle(グーグル)は当時の群雄割拠の初期グローバルAI市場で頭一つ出て、1年で70%以上のシェアを握った。当時のGoogleのAIブランドの広告広報効果は数千億ウォンにのぼると推定される。ソウル光化門(クァンファムン)フォーシーズンズホテル6階対局場は、有名な各国若手AIエンジニアの巡礼聖地になったためホテル側も大きな利益を得た。進歩を繰り返したアルファ碁ゼロは世界最高手さえ置碁をしても勝てない「囲碁の神」の仲間入りを果たした。
AIはその後、激しい業界競争を通じて囲碁以外にも産業や日常生活のあちこちに入り込んでいる。少なくとも専門性とノーエラーの面で人間を遠くに締め出したAIに対応し、人間の職業と労働はいったいどうなるか大きな話題だ。雇用への脅威は常識に属する。「技術難民」が増え、すでに速度がついた労働市場の分化と融合をさらに促進するだろうという方向で大多数の専門家は共感している。