【噴水台】日本沈没

【噴水台】日本沈没

2006年09月08日18時48分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「日本沈没」が韓国公開日本映画では最高興行記録を作った(アニメ除く)。 大地震で日本が世界地図から消える危機に直面するという内容だ。 日本国内だけで60億円の収入が予想されるヒット作。 韓国公開時に韓国側輸入社が繰り広げた「反日マーケティング」が興行の一等功臣と言われており、アイロニーだ。

  もちろん「日本沈没」は決して‘反日’映画ではない。 ハリウッド式災難映画の外皮の下に、強い日本への希求、軍事大国化のメッセージをあちこちに隠した「政治映画」だ。 原作は1973年の小松左京の同名小説。 小説は石油ショックなど当時の時代状況とかみ合って一大センセーションを巻き起こした。 地震に対する日本人の現実的恐怖を越えて、日本の傲慢さ、閉鎖主義に対する反省的メッセージとして受け止められた。 同じ年、映画も作られてヒットした。 33年ぶりにリメークされた映画は内部批判的メッセージを取り除いた。 スペクタクルを強調した。 最終的に日本が沈む原作小説と違い、若い英雄が日本を救う。

  ここで危機を解決する英雄は、内閣で最年少かつ唯一の女性である文部科学相と平凡な海洋探査隊員だ。 女性と‘思考がない’新世代に日本の未来を要請し、世代統合効果を狙った設定だ。 当初日本を離れようとしていた海洋探査隊員が、潜水艇とともに散華しながら日本を救う。 カミカゼ式犠牲だ。

  原作では隣国の韓国が一部で地震被害を受けたのとは違い、この映画には韓国への言及はない。 救護を要請する国家リストからも抜けている。 海外に避難する日本人に対し、「韓国と北朝鮮は不法入国者を取り締まるので個別の渡航はするな」と警告放送するのがすべてだ。

  最も目を引く部分は、日本だけが沈没危機に直面し、世界各国は救護に積極的に乗り出さないという点だ。 一国だけが罪なく危機に面したが、誰も助けてくれない状況だ。 日本の国家・民族的存亡は、ただ自ら強くなることにかかっている。 自分で自分を守る、‘集団自衛’の当為性がここから出てくる。

  「日本沈没」に先立ち昨年の日本では、北朝鮮軍が日本を占領するという小説『半島を出よ』(村上龍)が人気を呼んだ。 ソウル大の方珉昊(バン・ミンホ)教授は「この小説の想像力は、近現代史の加害者として作用してきながらも、実際には自らを被害者と認識する日本人の‘自虐史観’とかみ合う」と話す。 その自虐史観の結果が軍事的武装化なら非常に憂慮されることである。
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