中国漁船船員の遺体安置費1億ウォン、韓国海洋警察が負担か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.20 09:31
韓国の海洋警察が投げた「閃光爆音弾」で火災が発生した違法操業漁船で死亡した中国人3人の遺体が1年7カ月間も韓国国内に安置されている。中国側が補償を要求しながら韓国側の遺体引き渡しを拒否し、外交摩擦を懸念した韓国政府・海洋警察が解決策を見いだせず、1億ウォン(約1000万円)近い遺体安置費まで抱え込む状況だ。
木浦(モクポ)海洋警察署によると、木浦市医療院の葬儀場に中国人船員3人の遺体が保管されている。2016年9月29日に新安郡(シナングン)紅島(ホンド)沖で違法操業中に取り締まりを避けて逃走し、海洋警察が投げた閃光爆音弾で火災が発生した中国漁船で死亡した船員だ。同僚の船員らは韓国国内で処罰を受けた。
海洋警察は事件の直後、中国人船員3人の遺体を木浦の葬儀場に臨時安置し、中国側に遺体を引き取るよう要求した。しかし中国の遺族は在光州(クァンジュ)中国総領事館を通じて死者1人あたり400万元(約6800万円)の補償金を要求しながら拒否した。