【コラム】勝手気ままな公認、あなたの責任だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.25 11:09
軍出身の権威主義政権や3金(金泳三・金大中・金鍾泌)氏も公認の刀を振りかざした。選挙のたびに現役が次々と落選し、新しい人物が抜擢された。3金氏こそ封建領主のように地域基盤を持っていた。それでも両金(金泳三・金大中)氏は少なくとも顧客の好みに敏感だった。自分と少し違う性向でも顧客が好むメニューなら果敢に選択した。新しい人材を引き込み、それでビジョンと新鮮さを包装しようと努力した。大統領選挙を眺めていたからだ。
ところが今回の選挙では何を見せようとしているのか、当選した議員と何をしようということなのか分からない。未来どころかビジョンも政策も見えない。新鮮さもない。ひたすら派閥の利益、忠誠心だけを強調するだけだ。ただ残りの任期、抜かりなく機械的に賛成する人の役割でもしろということなのか。忠誠競争をさせるには立派な人よりも足りない人の方がよいのかもしれない。優秀な人は自分が優秀で選抜されたと考えるだろうが、そうでない人ほど有難みを感じるからだ。ところがそのような人たちのために問題が生じれば何の意味があるだろうか。