◆主に宿舎で過ごす

－－ロサンゼルスではどうか。両親も来たと聞いたが。

「外にはあまり出て行かない。親もスーパーに買い物に行く程度だ。マーティン先輩がいる時に時々出ていくほどだ。知っている人もほとんどいない」

この時、ある現地の韓人が「数日後に韓国に行くが、友達に自慢したい」と言いながら柳賢振にサインを要請した。柳賢振は「韓国に行くのですか。うらやましい」と言いながら目を大きく開いた。

多くの人たちと一緒に笑って騒ぐのが好きな柳賢振には、米国の野球はおもしろいのかもしれないが、米国での生活は退屈しているようだった。

－－ホーム試合では安心して投げているようだ。しかしアウェー試合ではそう見えない。

「（何度もうなずきながら）アウェーの時に撮られた写真を見ると、疲れている表情が多い。米国内の時差２、３時間は当初、大したことではないと思っていた。しかし夜に試合が終わり、午前２時に寝て次の日に時差が変われば、４、５時ごろ寝るのと変わらない。これは本当につらい」

－－アジアの選手がそれで最初のシーズンは苦労し、２年目から好成績を出す。

「そうだろうか。（笑いながら）成績がもっと良くなるというのは簡単ではなさそうだ」

◆最近はほとんど韓国料理

－－好きなハンバーガーは最近どれほど食べているのか。米国は“ハンバーガーの天国”だ。

「ハハハ。あまり食べていない。ほとんど韓国料理を食べている」

隣でマーティン・キムさんが「柳賢振は最近やせたとよく言われる」と話した。簡単な食事が終わると、柳賢振はシカゴのダウンタウンにある宿舎に戻った。ホテルの前には多くの米国人がドジャース選手が現れるのを待っていた。車から降りた柳賢振にすぐに気づいた米国人は「リュ、次もよい試合を頼むぞ」と叫んだ。“コリアンモンスター”は明るく笑ってうなずいた。


＜大リーグ＞メジャーで２けた勝利の柳賢振「最近はほとんど韓国料理」（１）