トランプ大統領、ねじを締める仕事ばかり増やすのですか(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.13 11:42
フィナンシャルタイムズの首席コラムニストを務めるマーティン・ウルフ氏の表現によると、トランプ大統領の製造業雇用は「莫大な財政支援を受けて生じた断片的な保護主義の結合」だ。現在製造業で大きな付加価値を生む部分はデザインとサプライチェーン管理、ITサービスなどだ。中国やメキシコなどから移転した製造業の雇用は相当部分が最終組み立てで付加価値が低い。国際科学・技術政策シンクタンクである情報技術革新財団(ITIF)は「先進国ではこのような低付加価値雇用が大規模に持続的に維持されることはできない。先進国に適合した製造業雇用は過去のスタイルの組み立て工程ではなく、技術革新の核心である研究開発と結びついた製造業雇用」と話した。リショアリングの良い例は中国系電気自動車メーカーのファラデーフューチャーだ。2014年に製造工場をネバダ州に建設することにした。ファラデーフューチャーは10億ドルが入る大規模製造工場建設のためにカリフォルニア州をはじめネバタ州、ジョージア州、ルイジアナ州から誘致条件(税金減免恩恵などのインセンティブ)の提示を受け検討してきた。安い人件費と広い市場を手放して中国系資本が米国に投資するのは異例なことだ。ファラデーフューチャーは「米国の豊富な電気自動車消費市場とともに自動化技術など生産競争力が投資決定の最大の理由」と明らかにした。
◇「自動化が質の高い雇用を奪う」