アジアのＷ杯挑戦は１６強で止まった。成功をつかみながらも限界を痛感した成績だった。アジアサッカーの双頭馬車であることを証明した韓国と日本は、世界的なチームとの対決を通して長所と短所を確認した。

両国サッカーの新旧アイコンである車範根（チャ・ボムグン）ＳＢＳ（ソウル放送）解説委員と中田英寿元日本代表主将の目を通して両国代表チームが進むべき道を探ってみる。

▽攻撃は韓国のように

試合の解説を終えて出てきた車範根委員は「日本の攻撃が惜しまれる」と寸評した。攻撃手出身らしく車氏の目は前方へ向かっていた。車氏は「少なくとも韓国の攻撃は持続的に相手を脅かした。しかし日本はパラグアイ戦でこれといったチャンスを作れなかった」と説明した。

韓国と日本の差が克明に表れた部分だ。韓国は伝統的に攻撃手を着実に輩出してきた。車範根－崔淳鎬（チェ・スンホ）－金鋳城（キム・ジュソン）-黄善洪（ファン・ソンホン）－李東国（イ・ドングク）とつながるストライカー派閥は今大会で朴主永（パク・ジュヨン、モナコ）が確かに引き継いだ。

伝統的に強いサイド攻撃陣も厚い。チームリーダーの朴智星（パク・チソン、マンＵ）と李青竜（イ・チョンヨン、ボルトン）が加わった最前方ラインアップはスピード・技術・闘志の三拍子がそろい、ダイナミックな攻撃を見せた。

一方、日本は攻撃手をそろえながらもトップを本田圭佑（ＣＳＫＡモスクワ）に任せた。信頼できる攻撃手がいないため、多才多能なＭＦの本田を選択したのだ。本田は２得点し、大活躍した。苦肉の策は成果があったが、ストライカーほどの動きがない本田を中心に多様な攻撃をするには限界があった。

▽守備は日本のように

日本－パラグアイ戦が始まる前にプレトリア・ロフタス・バースフェルド競技場のメディアセンターで会った中田英寿氏は「日本は（自分がプレーした当時と）違うサッカーをしている。それが今大会で善戦している理由」と語った。

トルシエ－ジーコ体制で中田を中心に枠にとらわれないサッカーを駆使した日本は、オシムを経て、岡田体制になって守備が厚いチームに変わった。特に岡田監督はＷ杯を控えて‘ハエ・ディフェンス’を強調した。ハエがたかるようにしつこくプレーしろということだった。Ｗ杯前に行われた評価試合で最低の成績を出した日本は試練を通してチームを作った。今大会わずか２失点と、負けないチームに変わった。

一方、韓国は鋭い攻撃に比べて守備が緩んだ。ギリシャとの１次リーグ初戦を除いて毎試合失点し、苦しい試合をした。今大会４試合で８失点した。許丁茂（ホ・ジョンム）監督は選手層が薄い守備ラインの構築に苦労した。守備手の育成は至急課題に浮上している。


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