メダル至上主義は止め、楽しみながら成果を出すスポーツにしなくては=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.19 11:37
中央日報は「リモデリング韓国スポーツ」シリーズを企画・取材し、韓国国内だけでなく英国、ドイツ、日本など海外スポーツ専門家たちの多様な声を聞いた。
彼らの提言を要約すると、▽スポーツは国の教育・福祉事業と考えるべきで▽エリートスポーツと生活スポーツを統合する革新的な政策を作り▽専門性を備えたスポーツ行政家を適材適所に配置しなければならない――ということだ。このためにはエリートスポーツと生活スポーツ、学校と運動場に分かれた韓国スポーツ政策の境界を崩さなければならない。生涯周期別にスポーツを楽しんで健康な生活を楽しめるよう支援する統合プログラムが必要だということも専門家らの共通した意見だった。
英国コベントリー大学のブヌア・セノクス教授(スポーツ経営学)は「2012年のロンドン五輪で英国が良い成績を出すと、英国人は宝くじの収益の一部をエリートスポーツに投資することを支持した。しかし英国政府は昨年12月に『スポーティングフューチャー(Sporting Future)』という政策を発表した。スポーツがウェルビーイング(wellbeing)の手段になり、身体だけでなく精神健康のためにも活用されるようにしたもの」と話した。セノクス教授はまた「最近コベントリー大学の調査の結果、ロンドン五輪前後に(エリートスポーツ支援が増え)学校スポーツとクラブスポーツが萎縮した。五輪のメダルだけが目的でなく、国民みんなのためのスポーツ政策を展開しなければならない。韓国のスポーツ政策立案者は支援の優先順位から慎重に決めなければならない」と付け加えた。