【コラム】日本国内の韓半島の宝物、北朝鮮に行ってもいいのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.08 10:43
決定的に変わったことがまだある。韓日交渉の時には個人のものは仕方がないとして政府所有の物だけを戻した。ところがこの50年間で個人所有の文化財のうち相当数が日本政府に寄贈された。代表的なものが日本国内最高の韓国文化財に選ばれる小倉コレクションだ。日帝時の日本人事業家・小倉武之助が韓半島全域から収集した1000点余りの文化財で、高麗青磁・加耶金冠など国宝級だけで30~40点にのぼる。韓日協定時は個人の所蔵品だったため対象から外れていたが、遺族たちが82年に日本政府に寄贈した。今は返還要求の対象になったのだ。これに対し北朝鮮が小倉コレクションをくれと言う可能性が非常に高い。日本がOKさえすれば、お金では換算できない国宝級の文化財が列をなして北朝鮮の地に行く状況にある。
日本の博物館などで所蔵している国宝級の高麗青磁や新羅時代の金装身具などには、数十億ウォンから数百億ウォンのものが数多くある。金銭的な価値も価値だが、これを返してもらってこの地の子孫に見せてみればいい。どこでも見ることが出来なかった精巧さと美しさに圧倒されるだろう。民族的な誇りをより高めるのに、これほどのものもない。