アップル、序盤は優勢も…サムスンが「標準技術」で逆転狙う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.17 16:08
◇アップルの4連勝、理由は?=30件の訴訟および仮処分申請のうち、現在まで結論が出たのは仮処分申請4件。 すべてアップルが勝った。 アップルの連勝の理由の一つは、デザインや使用法など目に見えて理解しやすい機能特許を浮き彫りにして裁判所から有利な判断を引き出したからだ。
一方、サムスンは通信標準特許を前面に出している。 サムスン電子の関係者は「3G(第3世代)通信技術は携帯電話の製造に欠かせない技術であるため、サムスンの技術を使わずに携帯電話を製造することはできない」と自信を表した。 iPhoneから「通信機能」を除けばiPod(MP3プレーヤー)になるという論理だった。 しかしここで意表を突かれた。
ハーグ裁判所は「サムスン電子は通信標準をつくるのに参加した当事者として、標準化された技術を公正かつ合理的な条件で他社が使用できるようにするべき」という趣旨で、iPhone・iPadの販売を差し止めてほしいというサムスン側の申請を棄却した。 アップルの戦略通り、法的争点が「アップルがサムスンの特許を不当に侵害したのか」から、「サムスンは特許使用を許諾する義務がある」に変わった。