【社説】火がついたFTA戦争 「先に動いた者が勝者」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.18 11:22
北東アジアの自由貿易協定(FTA)戦線に戦雲が漂っている。日本が米国主導の環太平洋経済連携協定(TPP)に参加すると宣言した。開放に抵抗感が多かっただけに日本国内でも異例という評価だ。すると中国が競争をするかのようにペースを速め始めた。東アジア包括的経済連携協定(CEPEA)を持ち出そうとしている。
中国はその間、東南アジア諸国連合(ASEAN)とのFTAに安住してきた。CEPEAもインドは決して参加させられないと主張した。その中国がいま、心を変えたのだ。日本と中国、ともにヤマを乗り越えてFTAをするという姿勢だ。これらすべての根底に韓米FTAがあるといっても言い過ぎでない。日本ではこれ以上開放を遅らせられないという切迫感が韓米FTAで高まった。中国はこのままでは北東アジアで疎外されるという焦りが高まった。これ以上遅らせれば北東アジア経済統合の主導権を奪われるという危機意識が、日本と中国をFTA戦線に追い立てているのだ。実際これは韓国が韓米FTAを急いで批准しなければならないもう一つの理由でもあった。私たちは韓米FTAを武器に、日本と中国とのFTA交渉を有利に運べるはずだった。