韓経:通貨危機20年…韓国で再び大きくなる「雇用警告音」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.22 10:21
通貨危機を経験してから20年が過ぎた。半導体好況に支えられ今年の経済成長率は3%台に上り、世界経済も好調を見せているが、雇用減少に対する警告音はむしろ大きくなっている。韓国政府の産業・労働政策が雇用創出に逆行する方向に展開している上に、国レベルの新収益産業も見えないためだ。
21日に統計庁が発表した「2016年雇用行政統計」によると、昨年製造業から消えた雇用だけで14万件に達したことがわかった。中小企業の雇用は32万件増加したが良質の大企業雇用は9万件減った。今年も事情は特に変わらない。昨年から厳しい構造調整に入った造船産業の危機は現在進行形だ。STX造船と城東(ソンドン)造船海洋は仕事不足に耐えられず全従業員の30%以上を減員しなければならない状況に追いやられている。現代重工業、サムスン重工業、大宇(デウ)造船海洋など大手造船会社では7-9月期だけで正規職労働者3000人ほどが会社を離れた。