韓国、汚染減らす対策なし PM2.5基準だけを「日米水準に強化」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.05 10:36
環境保健市民センターのチェ・イェヨン所長は「汚染排出量を減らそうとする努力をほとんどしていないのに、基準だけを強化して何の意味があるのか」と指摘した。彼は「基準を強化するというのは厳しい基準に合わせて汚染排出を減らせる能力を備えて努力するという約束」とし、「基準だけを強化する口先だけの約束になってはならない」と付け加えた。
実際に、現在のPM2.5予報で「悪い」段階は51~100μgだが、これを変えずに24時間環境基準だけを米国並みに35μgの水準に強化する場合、基準を超過したにも「普通」と予報する状況が発生する可能性がある。また、環境基準を強化すれば、汚染排出の施設が地方に移転する「風船効果」が現れる可能性もある。
これに対して、ソウル市立大学環境工学科のトン・ジョンイン教授は「当初、2015年にPM2.5の基準を定める時、国際水準に合った基準を採択すべきだった」とし、「今でも国民の健康と韓国の呼吸器疾患者現状などを考慮して正確な環境基準を作らなければならない」と話した。