ダライ・ラマに会ったとモンゴルの車に通行税…中国の報復外交(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.19 11:16
常連の報復対象であるモンゴルの事例はだれが勝者でだれが敗者なのか判断があいまいだ。ダライ・ラマは先月18日にモンゴルを訪問した。中国は一帯一路(陸海上シルクロード)プロジェクトの核心だった中国~モンゴル~ロシアの経済回廊計画を取り消し、国境を通過する車両ごとに通関税を課す報復措置を断行した。だが、モンゴルは別に痛みを感じない。今回の訪問を含め9回ダライ・ラマが来るたびに中国は報復措置をし、時が過ぎれば謝罪を受けそっと制裁を解除したためだ。4700キロメートルの国境線を接している中国としてはモンゴルとの関係悪化を放置できないという点をモンゴルがよく知っているようだ。リベリアのようなアフリカの国は台湾と修交したが再び中国の懐に戻り前よりもはるかに多くの経済的利益を得た。
英国はキャメロン前首相が2012年にダライ・ラマと会い中国との首脳外交日程が取り消されるなど両国関係が凍りついた。1年半後にキャメロン前首相が過去最大規模の経済使節団を率いて中国を訪問したのを契機に、中国は英国に莫大な規模の経済協力を約束した。ある中国専門家は当時記者に「英国は1銭も使わずダライ・ラマと1度会ったことで分厚い現金を得た。中国政府の処置は決して賢明だとは限らない」と話した。明らかなのは報復措置が解け中英関係が過去最高の黄金期に入り込んだという事実だ。