【噴水台】友人だと言いながら…電話を盗聴する裏表があるその人=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.30 11:10
米国家安全保障局(NSA)がドイツのメルケル首相をはじめとする35カ国の指導者を盗聴してきたという報道があった。これに対応したオバマ米大統領の話法が話題だ。メルケル首相の抗議電話を受け、「今はしていないし、今後もしない」と言いながらうやむやにした。ある海外情報専門家に「欠礼ではないのか」と尋ねたところ、「国家の安保を守る情報機関の存在や活動については、どの国の指導者もそうするはずだ」と話した。この専門家は「外交・安保・情報専門家の補佐を受け、徹底的に計算された外交的な話法を駆使したとみられる」と評価した。
実際、情報機関についてはどの国も口が堅い。外部から見ると何でもないことや明らかなことでも口を閉じるのが普通だ。国内の情報専門家に尋ねたところ、「情報がどれほど恐ろしいかをよく知っているため」という。例えば2009年12月30日にアフガニスタンで殉職した米中央情報局(CIA)要員7人の告別式に出席するため、CIA本部を訪れたオバマ大統領は、彼らの功績を称えながらも身元と活動については一言も口にしなかった。イスラエル政府は、海外情報機関モサドの要員が2010年にドバイで監視カメラに顔が映って公開されても、1997年にヨルダンで毒殺作戦に失敗して逮捕されても、表面上は一貫してとぼける。国家情報院の裏庭には殉職者を称える慰霊塔があるが、96年10月1日にロシア・ウラジオストクで毒針で殺害され、メディアに公開されたチェ・ドクグン領事を除いては、誰が、いつ、どこで、何をして、どのように、なぜ殉職したかはすべて秘密だ。