－－韓国儀仗隊を見ながら感じた点は。

「韓国軍の威容が見えた。韓国軍は厳しい環境の中でも米軍とともに韓国戦争を勝利に導いた。たくましい軍が守ったおかげで、今の大韓民国がある。韓国の底力を韓国儀仗隊を見ながら感じた」

－－他の国の儀仗隊と比べると、どうか。

「海外に行くことが多く、儀仗隊に関心があるので、じっくりと見てきた。特に、カナダ・ケベック市を訪問した時は、名物と呼ばれる儀仗隊まで訪ねた。節度ある姿がすばらしかったが、これといった見どころは多くなかった。韓国儀仗隊は、動きが少ない外国の儀仗隊とは違って躍動的に動く。銃を投げて受ける動作がその代表例だ。隊形も多様で、見どころが多いが、節度がある」

－－韓国儀仗隊のレベルを感じたきっかけは。

「９７年に海軍巡航訓練艦隊がカナダ・バンクーバーを訪問したことがあった。行事の進行を支援したが、当時のバンクーバー市長が韓国海軍の儀仗隊を見ては驚いていた。私のところに来て、『どうにすればこれほど華麗で、節度ある演技ができるのか』と繰り返し尋ねた。特に一列横隊で波が動くように銃を回転させて投げる動作は韓国儀仗隊以上のものを見たことがない」

－－この３０年間に感じた変化は。

「レベルの高い動作と演技をするが、３０年前に比べて動作がかなり簡素になった。服務期間の短縮のためかは分からないが、こうした部分は少し惜しまれる。しかし多様な動作を開発しようと努力しているというので、心配はしていない」

－－外国人として韓国儀仗隊に望むことがあれば。

「もっと自負心を持てばいい。私が韓国の儀仗隊を見て韓国を理解し、愛するようになったように、儀仗隊はその国を代表する。自負心を持ってもかまわないほど世界最高レベルだということを伝えたい」　（中央ＳＵＮＤＡＹ第３４２号）


「国の底力を感じる」…外国人が見た韓国儀仗隊（１）