ダライ・ラマに会ったとモンゴルの車に通行税…中国の報復外交(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.19 11:15
赤道と日付変更線が交差する太平洋のまん中にキリバスという島国がある。温暖化による海水面上昇で毎年国土面積が狭くなっている小国だ。中国は数十年にわたりこの国に公共建物を建て道路を整備するなど支援を惜しまなかった。しかしこの国が2003年に台湾を承認し外交関係を結んだ。中国は容赦なくすべての援助を中断して撤収し、キリバスに建てた衛星追跡基地を爆破してしまった。中国と台湾を天秤にかけたり二股をかけようとした多くの国が中国の報復を受けた。アフリカのリベリアやガンビア、東南アジアの東ティモールが代表的だ。その結果、いま台湾と国交を結んでいる国は22カ国だけだ。
中国の報復は強度の差があるだけで、大国か小国かを問わない。中国指導者トウ小平と周恩来が一時留学したフランスは西側の国のうち中国と最も関係が良い国だった。そんなフランスと結んだエアバス150機の輸入協定を中国は2008年に電撃的に破棄した。また中国各地でフランス系スーパーのカルフールの不買運動が起き、店舗が襲撃された。サルコジ大統領がダライ・ラマと面会した上に、北京オリンピックの聖火リレーがパリのデモ隊によって妨害された事件が中国の逆鱗に触れたのだ。