【グローバルフォーカス】米国は果たして北朝鮮を先制打撃するだろうか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.25 11:10
韓半島(朝鮮半島)状況の展開に関してここ数週間、戦争が話題になった。ほぼ前例がないことだ。2002年の戦争ヒステリーを触発したのは、北朝鮮を「悪の枢軸(axis of evil)」に名指したジョージ・ブッシュ元大統領の国政演説だった。ただ一文の発言に対して韓国メディアが行き過ぎた反応を見せた。1994年にも北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁に好戦的に反応する場合に備えた非常計画が戦争への恐怖をあおった。今回は戦争に関する修辞がはるかに強烈だ。トランプ大統領は「彼らは世界がこれまで見たことのない火炎と怒り(fire and fury)に直面するだろう」と北朝鮮に警告した。一方、ハーバート・マクマスター米国家安保補佐官は北朝鮮の攻勢的核兵器・ミサイル開発計画に対して米国が先制打撃で対応する準備ができていると強調した。
これに対し、中国の王毅外交部長はすべての当事国が緊張の水準を下げるために努力しなければならないと訴えた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、米国が韓国と事前協議なしにはいかなる北朝鮮に対する軍事行動もできないと宣言した。彼の発言に対してジョセフ・ダンフォード米合同参謀本部議長は軍事行動の前に米国が当然韓国と事前協議をすると確認した。一方、レックス・ティラーソン米国務長官は北朝鮮の挑発自制を肯定的に評価しながらも米国が軍事行動の可能性を引き続き残しておいていると強調した。このような一連のレトリックが意味するのは何だろうか。まず、米国と韓国はより確固たる軍事的準備態勢を直ちに表明する必要がある。