【コラム】韓国社会は公正なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.13 10:12
利益の公正な配分は公正社会の中心的要素だ。地域のバランスの取れた開発、大企業と中小企業の共生、使用者と労働者間の成果の共有などがそれだ。利益の配分に関して考えてみる部分がある。世代間利益の均衡配分だ。ある人々は青年層を配慮をすべきだと言う一方で、他の人々は老年層の面倒を見るべきだという。そして、お互いにポピュリズムという非難をする。正解はない。この場合は、社会的合意を通じて公正な基準をたてるしかない。
大統領選を控えて福祉公約があふれ出ている。しかし、財源に対して誰がもっと負担するかに対しては沈黙する。高所得者にもっと税金を取り立てる程度で財源の解決策を提示する。高所得者に税金をもっと取り立てるのは功利主義的観点からは妥当だ。しかし、受け継いだ財産でもなく、儲け物したものでもなく、徹夜をしながら労働した対価をただ功利という名の下で過度に取り立てるのは自由主義的観点から見て合理的ではない。公正の価値は個人の自由と共同の利益がバランスを取る地点で決定されるべきで、どちらか一方に偏ることもやはり公正ではない。